ねこだって すべるんだもん

楽曲
タイトル
月と猫
金色の風景
誓い
セピア
フレスカ
ネフィリム

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月と猫

なんにもない部屋にひとり
どこかのテレビの笑い声
少しだけ開いた窓から
月の夜の風が吹いた

日に焼けた背表紙の本には
いつか渡せなかった手紙
宛名は空欄のまま
誰に届くはずだったんだろう

ゆっくりと踊るカ−テンの隙間
散歩する子猫が不思議そうに私を見ていた

寝返り打つ眠れない夜
明るい月に話しかける
「あなたの光はどこまでもやわらかくて優しいの・・・」


呟きはいつか風に乗って
どこかにたどり着くんだろう
私の知らないどこか
受け止めてくれる人のもとまで

ゆっくりとそして興味なさそうに
帰ってく子猫の足跡が胸に残ってる


いつか旅立つのおとなになって
あの月に見守られて
私には行けない遠い場所を
確かめに行ってね
そのやわらかい足で
思わず差し出した手から逃げて
子猫は夜の中へ


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金色の風景

ふるえる空
いつになく深い色の空気
少し笑う
走り出す人たちの足音

金色の雫が降りてくる
眩しさに目を細めた
私の髪も輝くでしょう
今日は傘は持ってないの

下向いたら
素敵な事まで見逃すから
顔をあげるの
そうやって過ごしたいと思う

金色の雫が降りてくる
それはそれはやさしく
その後起こる魔法を知ってる?
だから家まで走らないの

太陽の光はいつも
導き手だというけど
その光に背を向けた時
大きな虹が見える


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誓い

伝えたい
どんな夜にも
私がここにいること
届かない
この誓いでも
決して破ることはない

あなたが思っているよりも
私はあなたの味方でしょう
週末の三日月にそっと呟く
あなたの瞳を思い出す
そよ風に揺れる水面のように
深い色のその瞳
いつもどこか遠くを見ている


笑って過ごせる一日が
あなたに沢山あるように
遠く離れた場所でもずっと祈るの
あなたの前髪揺らす風
私の心も揺らすのでしょう
あなたを知った瞬間に
始まった悲しみなのだとしても

それでも

伝えたい
どんな夜にも
私がここにいること
届かない
この誓いでも 決して破ることはない


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セピア

私の知っていた世界はもうここにはない
温度を持たない心をいつからか抱えていた
孤独という意味をはじめて知った
ずっと一人で生きてきたと思っていたのに

遠くに光が見える
音のない古い映画の
切り刻んだフィルムを降らすように
求めても二度と帰らない
セピアの雲の向こう


私の両目はもう何も映すことはない
何を見ても何も見えていないのと同じこと
冷たい世界だけを感じている
私の中のすべての時間を止めたまま

懐かしい声が呼んでる
ただ応えるだけでいい
たとえそれが幻だったとしても
もう一度取り戻したいなら
今なら間に合うから


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フレスカ

その羽根で飛び立って
風を感じてる
綺麗な水を浴びて
遥か南へ行こう

手を叩いて踊りだす
陽気な歌とともに
人生はどれだけ楽しむかが勝負
涙流すならその分笑おう
悲しみは止められないけど
永遠に続く訳じゃない

その羽根で飛び立って
風を感じてる
綺麗な水を浴びて
遥か南へ行こう

狂ったリズムのピアノ
蹴り上げる砂埃
明日になるまで笑い踊り明かそう
はじまりはいつからだって構わない
私自身が決める事
それはあなたが決める事

長い髪巻き上げる
涼やかな風が
誘いに来たらそれが
旅立ちの合図なの

その羽根で飛び立って
風を感じてる
綺麗な水を浴びて
遥か南へ行こう


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ネフィリム

言葉むすぶ声
姿をとどめて
深く呼吸する
朝露に濡れて

昨日の夜から
探してる未来
みつからないのは
多分あなたの方

抱きしめてあげる
羽根のないその背を
空を飛べないネフィリム
存在を嘆かないで


眠り深い夜
夢は絹の向こう
もしも叶うなら
淋しさを消して

いつも求めてた
心つなぐこと
誰か呼ぶ胸の
とても深い場所で

抱きしめてあげる
傷ついたその背を
罪に生まれたネフィリム
私たちは同じなの


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